映画の字幕サービスにスマートグラスが採用されるか?
投稿日:2017/09/07
まずはニュースを。
皆さんこんにちは。
今日は映画の話と行きましょうか。
9/5に、Epsonが開発したスマートグラス「MOVERIO」が、映画館向けの聴覚障害者用字幕配信サービスと提携することが発表されました。
映画館へのスマートグラスの導入。これはどのような変化をもたらすのでしょうか?
【参考】
[1]
映画館向けの聴覚障害者用字幕配信サービスでエプソンのスマートグラスを貸出 | c|net Japan
[2]
「メガネで見る字幕ガイド」機器貸出 特設サイト
これまでの映画館における情報保障
これまでも映画館において聴覚障害者に向けたサービスはさまざまにありました。
磁気ループ、字幕対応での上映が挙げられます。
しかし、前者は「音」が伝わりやすくなるだけであり、後者は海外映画でない限り、上映本数が限られていたり、健聴者が同席するような状況とは言えない、という問題がありました。
スマートグラスの貸出サービスの良さ
スマートグラスは、眼鏡型であり、それをかけることにより、字幕が眼鏡のレンズに投影され、それによって会話を把握することができる機器です。
スマートグラスを使うことにより、上記に述べた2つの問題点を含めた様々な問題を一気に解決することになります。
まず音しか伝わらない問題に関しては、字幕で対応できるので省略します。
次に字幕対応映画の上映本数が少ない問題ですが、スマートグラスを貸出することによって、レンズに字幕が投影されるのですから、一般の映画館・スクリーンで見ることができるため、
わざわざ字幕対応の映画を探して選択する必要がなくなります。
さらに、字幕がレンズに投影されていることで、見ている方向と一致し、例えば手持ちのスマホに字幕を映して、
スクリーンと2画面に視点を遷移させるという苦労をする必要がなくなります。
さらにさらに、映画を選ぶ必要がなくなることにより、健聴の友人たちと気兼ねなく遊びに行くことができ、またスクリーンに字幕を貼り付ける必要がなくなるので、健聴者にとっても「邪魔」という意識を持たなくなるのではないでしょうか。
実は、筆者はこれを体感済み。
「これ」というのはEpsonのスマートグラスです。
実は機会あって、とあるテーマパークで障害者として協力をしていたことがあり、その時にこのスマートグラスを試用させてもらいました。
グラスの両縁側から投影されるという仕組みで、綺麗に投影された画面を見ることができて感動した記憶があります。
スマートグラスというだけに耳が少々重くなるのでは、という話がありましたが、確かに普通の眼鏡に機械を搭載しているので、そうではあるのでしょうが、耳に補聴器と眼鏡を毎日乗せている身からすると、余裕のよっちゃんでしたね。
まとめ
早く普及してほしいw
スマートグラスにおける字幕投影というのは、会議や学校における文字起こし情報の投影などにも生かせると思うので、これは聴覚障害者にとっては重要なアイテムだと思います!